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二尊院について

百人一首にも詠われた小倉山のふもとに広がる二尊院。紅葉の名所と名高く、千二百年の時を超えて美しい景観に包まれてきました。二尊院はその名の通り、「釈迦如来」と「阿弥陀如来」の二尊を祀る寺院であり、正式には「小倉山二尊教院華臺寺」といいます。開創したのは承和年間(八三四〜八四七)のこと。嵯峨天皇の勅願により慈覚大師が建立しました。明治維新までは天台宗・真言宗・律宗・浄土宗の四宗兼学の道場でしたが、明治以降 は天台宗に属しています。約五万坪の境内には、本堂、勅使門(唐門)、総門、八社宮、湛空廟、鐘楼が配されており、重要文化財の本尊二尊をはじめ、多くの寺宝が京都市指定文化財として残されています。二尊院と関わりのある天皇(嵯峨天皇、土御門天皇、後土御門天皇、後嵯峨天皇、亀山天皇)の御分骨を納めると伝わる三帝陵があり、また、法然上人ゆかりの寺として二十五ヵ霊場の第十七番札所となっています。小倉山の東麓に佇む二尊院で、心静かなひとときをお過ごしください。

左側:阿弥陀如来 右側:釈迦如来

寺名のもととなっている二尊は、極楽往生を目指す人を此岸から送る「発遺の釈迦」と、彼岸へと迎える「来迎の弥陀」の遺迎二尊です。この思想は、中国の唐の時代に善導大師が広めた「二河白道喩」というたとえによるもので、やがて日本に伝わり法然上人に受け継がれました。当院の遺迎二尊像は鎌倉時代中頃に、春日仏師によって作られたと言われております。本堂の中央に安置されており、右に釈迦如来像、左に阿弥陀如来像が立ちます。左右相称で金泥塗り、玉眼入りの像が境内を見守るように並んでいます。